プロダクトデザイナー辞める話1
転職することにした
私はプロダクトデザイナーとして企業で働いている、建前上はそうだ
新卒でメーカーに入社して、
入社してすぐ、会社で「デザイン」と言われてる仕事がデザインの仕事に感じられなくて
すごく辛かった
学校では、プロダクトデザインは使う人ありきと教わる
大学で実習やら研究やら色々する中で使う人に寄り添ったもの作りこそが大切でデザインの肝であると私は確信したけど、
会社でデザインするものは、使う人のことはほぼ完全に無視で、紙状の見た目と机上の想像だけでデザイン的なものを超スピードで大量生産する仕事だったから
でも誰しもきっと、会社入ったらギャップに悩むものなのだろういう社会通念の存在を知っていたし、
何より辞めるなんて雇ってもらったばかりで申し訳なくて言えなかったし、
もちろん、辞めたところでどうしようもないと思った
そして公務員の家庭で公務員至上主義の父母の元育った私は無職になるなんてとても考えられなかった
ただ毎日、辛かった
そういう中で過ごしていくうち、何年かして、そういう、おかしいと思う気持ちが少しずつ薄れてきた
それは良くないことだ!思ったけど、
はっきり悪いことだとは感じていなかった自分がいた。
それは自分自身を受け入れていることでもあったと思う。
また、つらいけど、そのなかでも小さな楽しさがあることもあった。
でもその中で私がデザインしたものたち。
私は会社で自分がデザインしたものが本当に自信が無く、
大学の友達に恥ずかしくて言えなかった。
私はデザイナーになれなかった。と思った。
デザインの話は私と遠いところにあり、デザインの部署にいるのに、デザインの話をできる人が周りに居なかった。
就活はがんばったけど、
私の能力でいける環境はここが限度だったのだな。才能が無かったんだなあ。と思った。
前は一生懸命仕入れてた新しいデザインの情報や知識も、
知れば知るほど今の自分が惨めになっていくから、
だんだん触れなくなってしまった。
つづく